今回はココルポートさんのご紹介に加えて、実際にココルポートの方(田中さん:仮名)にお話を伺いましたので、ご紹介します!
現支援員としての視点から、いろいろとココルポートについて調べてみましたので、ぜひご覧ください。
ココルポートの評判(良い口コミ、悪い口コミ)
まずは良い口コミ、悪い口コミをご紹介します。
・社会人としてのマナーを教えてもらえた。
・パソコンはまったくの無知だったが、レベルアップできた。
・気持ちの切り替えの方法を学ぶことができた。
・就職活動では面接に同行してくれた。
・自分の自宅から通いやすかったから、通所を決めた。
・スタッフのおかげで緊張がほぐれ、楽しみながら通えた。
・ワードやエクセルも挑戦してみたら楽しかった。
・就活で合格がもらえなくても、励ましてもらえて落ち込み過ぎなかった。
・就職してからも、ココルポートで訓練したことが活きていると思う。
・休んでしまうことがあったが、翌日にはスタッフが心配して声をかけてくれた。
・落ち着いた雰囲気で、設備も新しかった。
・自分の障害の説明や、配慮してほしい点を面接で伝えることができるようになった。
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・手厚いサポートが得られる。何かあるごとにフィードバックしてもらえる。
・いろんな種類の障害の方を受け入れている。
・利用者の年齢は10代~60代と幅広い。
・ココルポートに入る前に体験実習ができる。
・利用料金は、9割の方が自己負担なく利用している。
(費用が発生する場合があるので要確認)
・週1回から利用が可能。午前のみ・午後のみの利用も可。
・交通費応援制度がある(公共交通機関・上限1万円/月)
・ランチ応援制度がある(対象者に制限あり)。
・準備不足のまま就活が始まった。
・ココルポートに通ってから、精神障がいが悪化した。
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・ココルポートに通っている方の障害の種別は、身体障がいや高次脳機能障がいが多いとはいえない。
・全国の50か所以上の事業所があるが、首都圏・大阪・愛知・福岡にしか事業所がないので、その周辺以外にお住まいの方は通える事業所がない。
こち込みは、公式サイトやネット上の情報から集めました。
悪い口コミの「精神障がいが悪化した」、という点ですが、調子には波がありますので悪化することもあると思います。
就労移行支援事業所に通うのがそもそも早すぎる(もう少し先に治療に専念した方が良い)ということもありますので、ご心配でしたら、まずは主治医の先生に相談してみましょう。
また、事業所の数についてはどんどんと拡大しているようです。
そもそも就労移行支援事業とは
そもそも就労移行支援事業所ってなに?という方に向けて、簡単にご説明いたします。既にご存じの方は読み飛ばしてください。
就労移行支援事業とは、自立支援法という法律において、一般就労を希望する障害のある人を企業等での就労につなぐ事業です。
就労移行支援事業所行うことは次の通りです。
①利用者さんの障害などの特徴の把握をしたあと、仕事をするにあたって必要な準備や訓練を提供します。
②ハローワークなどで、仕事のマッチングをします。面接や実習など具体的な就職活動にうつります。
③②と同時進行になったりしますが、その職場が本当に利用者さんに合っているのか、情報収集します。
④利用者さん側、企業さん側の両方の意見をくみ取り、業務内容や労働条件などを調整します。
⑤就職した後、適応できるように支援します。仕事の自立のための支援などを行います。
⑥その後も、職場に対するフォローアップと生活面に対するフォローアップを行います。
以下を参考にさせていただきました。
また、国が利用期間を定めており、標準利用期間は2年と決められています。ただし、必要性が認められた場合に限り、最大1年間の更新が可能となっています。
ご担当者に聞く!ココルポートの特徴
この点が他の事業所とはまた違っているところですね。
交通費が捻出できなくて、就労移行支援事業所に通おうと思っても通えない、ということにならないための制度ですね。この点は非常にメリットかと思います。
就労移行支援事業所ではありませんが、過去、私(ぽまこ)が精神科で働いている時に交通費がなくなって治療に来れなかった人を何人か見てきたので、切実な問題だと思っています。
ココルポートの利用者さんの特徴
利用者さんの障害種別や、年齢層などの特徴をご紹介します。
以下のデータは、2019年9月現在となっています。
ココルポートの利用者さんの障害種別
全体的に精神障がいや発達障がい、知的障がいといった方が多くを占めています。
逆に身体障がいの方はあまりおられないようです。
私も支援員として働いてきたので思いますが、やはり精神や発達といった障がいをお持ちの方と接する機会が多いスタッフにサポートしてもらうと、精神障がいの症状が悪化した時の対処など、的確なアドバイスをもらえる確率が上がるように思います。
ココルポートの利用者さんの年齢層
利用者の方は、20代~50代が大半を占めています。
新卒ばかりというわけではありませんので、年齢を重ねた方も安心して利用できます。
知的障がいなど先天性の障がいもありますが、成人になってから発症する障がいもありますし、事故などで負った身体障がいなどの場合もありますので、40代や50代から就労移行支援事業所で就職活動を行う場合も、往々にしてあると思います。
ココルポートの利用者の就職先
就職先の企業の抜粋ですが、赤ちゃん本舗や日産自動車、日本生命保険、みずほビジネス・チャレンジドなどに就職されているようです。
事務職、清掃業務、運搬作業が就職先に多い!
事務職 | 43% |
---|---|
運搬・清掃・包装等職 | 25% |
サービス職(接客など) | 16% |
その他 | 5% |
専門的・技術的職 | 5% |
農林漁業職 | 3% |
販売職 | 3% |
また、ココルポートの累計就職者数は、2021年4月時点で、1754名となっています。

これだけ多くの方が就職した実績があるところだと、安心感がありますね。
以下の記事を読まずに見学・面談をしたいと思った方は、
ボタンを押して公式ページに飛んでください。
ココルポートのプログラムの特徴
(例:ダンスプログラムが人気の事業所もあれば、そうでもない事
どの事業所も安定的に参加者が比較的多いという観点で言えば、「
ほぼ毎日午前と午後に1回ずつ、プログラムが提供されています。
事務職が就職先として多いうえ、パソコンを使う職場は多いと思いますので、パソコンプログラムが比較的人気になるのも頷けますね。
また、田中さんによると、週2日程度の通所から始められる方もいれば、週5日程度の通所から始められる方もおられ、いろいろな課題に対応できるそうです。
私としては、今まで精神科で働いてきていろんなプログラムを担当してきたので思うのですが、500以上のプログラムというのは運営するのも大変だと思います。
この数を聞くだけでも、支援者の方々皆さん、熱心に利用者の方々をサポートされているんだなと思います。
また、eラーニングが50種類以上、というのもかなり多い方だと思います。
プログラムの構成比は以下のようになっています。
バランスよくプログラムが組まれていることがわかります。
ココルポートの利用料金・必要なもの
今のところ90%以上の方が自己負担なく利用されています。
前年度の所得や、ご家族の所得に応じて利用料がかかる場合もあるそうです。
また、就労移行支援を利用するにあたり、障害福祉サービス受給者証が必要ですが、お住まいの市区町村にて発行されます。
交通費応援制度
支給要件
・公共交通機関をご利用の方。
・行政の交通費助成が無い地域の方、もしくは行政の交通費助成があっても、半額支給などで実費が発生している方。
・障害福祉サービス受給者証が発行され、正式に利用開始になった方。
(体験実習期間中の方は対象外になります)
内容
・上限1万円とし、通所された日数 × ご自宅から事業所までの往復交通費(IC)の実費。
・福祉パスや割引区間がある場合は、それを除いた実費のみの支払いとなります。

昼食費応援制度
・障害福祉サービス受給者証が発行され、正式に利用開始となってからの適用となります。
・終日・または午前半日通所の方に限ります。
※ 一部事業所では実施しておりません。
※ 訓練等給付自己負担に含まれる場合がございます。
ココルポートの交通費応援制度およびランチ応援制度の詳細につきましては、
お電話、もしくはホームページのお問合せフォームにてお問合せをお願いいたします。

その他ぽまこ・まみちゃんから田中さんへ質問
いろいろと上記でも質問させていただいたのですが、もう少し踏み込んで、田中さんへ質問をさせていただきました。
二回目以降の就職活動の体制・定着支援
2020年度の定着率は89.7%となりました。
それでも退職された方の中には、2年間の就労移行支援の期間が残っている場合、改めてココルポートを再利用される方がいらっしゃいます。
定着率89.7%というのは驚異的な数字ですね!
一回就職して、すぐに仕事を辞めて、また再就職…というのはしんどいですから、できるだけ長く働きたいなと思う方は多いですよね。
仕事を始めるまでも準備が必要ですが、仕事が始まってからもしっかりとフォローしてもらえるのはとても心強いですね。

コロナ禍でのご対応
宣言解除直後は、「午前」「午後」で人数制限を設けて対応してお
今はまん延防止等重点措置や緊急事態宣言も都道府県や地域によって違いますから、田中さんのおっしゃるように事業所ごとに対応が変わるのでしょう。
見学や、実際に利用するにあたって、コロナの対応を知りたい場合は各事業所に質問すると良いと思います。
見学・面談をしたいと思った方は、
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体調や障害の状況が悪くなったときのご対応
職場によっては、調子が悪くなった時に、就労移行支援事業所に通院同行を希望する場合もあるので、助かりますね。
また、通院同行してもらえると、主治医の先生から言われたことを自分が職場に伝える以外にも、ココルポートのスタッフの方から、職場の方にお伝えしていただけることもあると思うので、安心感があります。
ココルポート事業所一覧
お住まいの地域にココルポートがないと通えないので、以下の全国の事業所一覧をチェックしてみてください。
右上の四角□を押すと、大きな地図になります。
本社:〒210-0006
神奈川県川崎市川崎区砂子2-5-11 りそな川崎ビル4F
まとめ ココルポートは精神障がいや発達障がいに強い
・障害を持っていて、どのように就活をしたらいいか分からない方
・一度働いたことがあるが、うまく馴染めなかった方
・いろいろなプログラムの選択肢がほしい方
・自分に合った就職先を見つけたい方
・就労移行支援事業所に通いたいけど、交通費が気になる方
ここまでココルポートについて調べてみた私なりの意見ですが、ここまでプログラムの数が多いと、選択肢がたくさんあって、自分に合うものが見つかりやすくなると思います。
また、仕事をしていなくてお金がないのに、就労移行支援事業所まで行くお金がない…という方についても、交通費応援制度を利用できれば負担なく通うことができますね。
とはいえ、同じココルポートでも事業所によって雰囲気が違うでしょうし、プログラムも一部違うようですから、一度見学に行かれた方がどんなところなのかわかりやすいと思いました。
田中さん、今回はありがとうございました。