発達障害の方は感覚過敏や感覚鈍麻がある場合がある
発達障害をお持ちの場合、感覚過敏や鈍麻がある場合があります。
ここは注意なのですが、絶対そのような症状があるというわけではありません。そのような傾向があるということです。
感覚過敏の例を挙げますと、
視覚:光がとてもまぶしく感じてしまい、晴れの日に外に出ることができない
たくさんの物が動く場面が苦手(人混みなど)
嗅覚:洗剤のにおいでびっくりするくらい苦手なものがある
味覚:味に敏感で、ある特定のヨーグルトと、チョコレートしか食べられない
などです。
今回ご紹介しようと思っているのは、聴覚過敏です。
例を挙げますと、雨のザーザーという音が苦手であったり、たくさんの人の話し声が苦手、大きな音が苦手、などです。
だいたいの方は、大勢の人が話すような場面でも、必要な情報を抜き取って聞くことができます(カクテルパーティー効果といいます)。
しかし、ある一定の方は全部が同じように大きく聞こえてしまうため、とてもうるさく感じてしまうのです。
子どもの病棟ではこれらに対処するため、病棟がイヤーマフを貸し出していたりするのですが、私の働いていたところでは成人病棟では貸し出しどころか提案することもあまりないようでした。
しかし、その感覚過敏が成人になってましになることもあるのかもしれませんが、残ることもあります。
発達障害者ご本人がその過敏さに気付いていない場合は、周りから提案するのも一案でしょう。
感覚過敏の方におすすめのイヤーマフ
成人もOK!ペルターイヤーマフ(5種類)
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この画像では一種類しか写真が載っていませんが、商品リンクに飛ぶと5種類から選ぶことができます。
実際、私が病院で働いていたとき、この商品を購入し、レンタルとして貸し出していました。
(←左の画像をクリックすると、商品紹介ページに飛びます)
5つの種類があり、X5が一番防音性が高いのですが、重さも重くなっていきます。
おすすめはイエローあたりです。
これくらいならば、周りの声が全く聞こえないというわけではありません。
X1やX2から試してみて、お子さんであれば運動会など、本当にうるさい時のためにもう一つ上の段階を買ってあげても良いかもしれませんね。
こちらの商品は、耳に当たる部分を取り替えられるキットも発売されています。
ペルターイヤーマフの口コミ例
リピーターが多いようなので紹介している身としても安心しました。
やはりお子さん用に買う場面が多いようですが、何度もお伝えしますが成人の方にとっても良い商品です。
子ども用!ヨークシンイヤーマフ
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こちらは子ども用です。
こちらは前のものとは違って、色でレベルが違うというわけではなく、同じもののカラーバリエーションが3種類あります。
(←左の画像をクリックすると、商品紹介ページに飛びます)
こちらの利点は、コンパクトになるところです。りんごくらいの大きさになるようです。
レビューを見ていると、全く聞こえなくなるというわけではなく、周りの声はある程度聞こえるようです。
ヨークシンイヤーマフの口コミ例
などなどの口コミが挙がっています。
感覚過敏にはイヤーマフではなくて耳栓でも良い
音を遮断するという目的からすれば、別にイヤーマフでなくて耳栓でも全然OKです!
ただ、小さい子だとすぐに耳栓をなくしてしまったり、
特に感覚が敏感な方々なのに耳栓だと耳が気持ち悪く感じてしまう(触覚の感覚過敏)
という方が結構いらっしゃるので以上の2点をおすすめとして挙げました。
もしかかりつけの病院などで貸し出しがあれば、それを試してからでも良いと思います。
聴覚過敏保護シンボルマーク
イヤーマフだと目立ってしまうとお感じの方いらっしゃいますよね。
イヤーマフの存在を知らない方は世の中にたくさんいらっしゃいますので、「なんで話しているのにヘッドホンを取らないんだろう」と思われることをご心配の方もいらっしゃるかもしれません。
そのような方のために、「聴覚過敏保護シンボルマーク」というものがあります。
いろんな種類があって、上のものはそのうちの一つです。
これをイヤーマフにつけておくと、そのような心配も軽減されるのではないでしょうか。
このシールを販売しているところはないか調べてみましたが、あまりないようです。
元データを以下にご紹介いたしますので、ご利用ください。
「聴覚過敏保護用シンボルマーク」 無償公開データ
まとめ:イヤーマフの存在を知ってほしい
お子さんでも成人の方でも、聴覚過敏の方はいらっしゃいます。
ご本人が「こういう音が苦手」と言えるのであればまだ良いのですが、言いたいことをことばにしにくい方には、周りの方が気づいてあげる必要があります。
もし、ある特定の場所や似通った場所で、落ち着きがなくなるという場合は、何が原因なのか考えていろいろと試してみましょう!
今回この記事では、イヤーマフという対処法の一つをお伝えできればと思って書きました。
ぜひ頭の片隅にでも置いておいていただければと思います(^^)
お読みくださってありがとうございました。