転職先を探しはじめるのに、特に意気込みはいらないです!
というのも、私も病院で働きだして1年ほどで、「もう辞めたい!」となっていたので、こそこそと積極的に情報を集めていました。
結局同じところで数年働いてから、転職しましたが…。
そのなかでも、今回はOTからOTへの転職の仕方をご紹介します。
この記事が参考になれば幸いです!
転職先を探し出すタイミング
理想は仕事を辞める前
あなたに余裕があるなら、今の職場を辞める前に次の職場を探し始めてください。
辞めてから新しい職場を探し始めた場合、良い求人が出るタイミングを待つ余裕がないので、適当なところを選びがちです。
また、自分の理想とする条件もまだ固まっていないうちに決めてしまうことでしょう。
「早く仕事しなきゃ!」と思う人ほど、その傾向に陥ります。
辞めたあと
どうしようもなく辞めたい場合、自分がもうボロボロでやっていけないという場合はすぐにでも辞めてください。
OTの強いところは、OTとして転職するのなら、すぐに就職先が見つかることです。
ためらいなく辞めましょう。
しかし、例外で新卒の場合はしばらく働いた方が次の職場が見つかりやすいと思います。
応募先に今の仕事で働いて得た経験などを伝えにくいからです。
仕事の内容
当たり前ですが、病院で働くのなら、身体障害分野、精神障害分野、発達分野では仕事内容が全然違います。
また、病院だけではなく、放課後等デイサービス、老人ホーム、老健、訪問リハ、デイケアなど様々なところがあるので、どういった場所で働きたいのか、求人を見ながら考えましょう。
施設例
・病院
・クリニック
・訪問リハビリテーション
・介護付有料老人ホーム
・老健
・重度障害者施設
・病院
・デイケア、デイナイトケア
・学校・教育機関(OTSへの授業の実施、クラス担任、学校行事企画運営など)
・放課後等デイサービス
・療育園
・福祉センター
…この他にもいろいろとありますが、上記は代表的なものです。
求人の探し方
求人情報で見るべきポイント
勤務形態
正社員なのかパートなどの非正規雇用なのかは大事な情報です。
常勤で働くと、福利厚生が良かったり立場上有利になるかもしれませんが、求められるものが大きくなります。
非正規雇用は、毎年の契約なら更新がなされなくて職を失ってしまう可能性もあるし、週20時間以下だったら社会保険にも入ることができません。
ですが、身分が自由なので副業もできるし、自由がききやすいです。
正規雇用でも非正規雇用でも、どちらもメリットとデメリットがあるので、よく考えてみることをおすすめします。
年収
年収や時給は大きなポイントで、それを気にしない人はまずいないですよね。
前職よりも年収が上がるかどうかというのは、時給など明確に明示されていない場合、前職までの経歴や交渉によるものが大きいです。
自宅からの通勤時間
自宅近くの駅から職場の最寄り駅までの時間を調べる方がおられますが、GoogleMapを使うことをおすすめします。
バスなどを含めた最も効率の良いルートを調べるのに最適です。
また、その時に職場の周りをストリートビューで見てみることもイメージを掴む上でおすすめです。
参考までに、総務省の資料によるとH28年の平均通勤時間は34分だそうです(※1)
年間の休み
土日祝日のみ合わせるとだいたい120日です。
これに年末年始や夏季休暇を合わせると、もっと多くなります。
年間休日数が書かれている場合はこれを参考にしてみてください。
何曜日が休みなのか
土日祝日完全に休みのところもあれば、日曜のみ固定であとは週1回シフトで休める、といったようなところもあります。
ご自身のライフスタイルに合わせて考えましょう。
キーワード検索
GoogleやYahooなどで「作業療法士 求人 大阪市」など検索するとたくさん求人が出てきますので、まずはそれで探してみましょう。
転職エージェントに登録する
PTOT人材バンクがおすすめです。
登録はネット上ですぐにできるのでやってみてはいかがでしょうか。
会社側から、電話で連絡を取ってもいいかと打診されOKすると、どういうところに転職したいのかや、今までの職歴などを聞かれ、それをもとにいろいろ求人をピックアップしてくれます。
その時いい転職先がないとしても、自分の求める条件に合った求人が出ると、メールですぐに教えてくれます。
転職というのはタイミングも大事なので、こういうツールを使うとタイミングに乗りやすいです。
〇〇県作業療法士協会の求人ページを見る
47都道府県すべて調べたわけではないのですが、私の住む周りの県士会のホームページではだいたい求人ページがあります。
いろんな職域のものが載っていることが多いので非常に参考になります。
私も結局はこの県士会のページから転職先を見つけました。
ハローワークに行く
ハローワークで登録すると、検索用パソコンがあってそれで検索ができたり、窓口の方に相談して一緒に探してくださったりします。
既に仕事を辞めている場合は、失業手当の手続きもしないといけないので、その時に登録する形になります。
私は精神科か発達分野の病院を再就職先として探していたのですが、病院よりも訪問の方が求人が多かったです。
あまり登録されている求人件数は多くない印象でした。
例外:職場の同僚に聞く
これは完全に例外だと思います。
私が仕事を辞めることを決めた時に上司が「私も結局は転職していないけど、いろいろ転職先を探したことがあるよ」とこそっと、どこそこの病院がいいらしい、など教えてくださったことがあります。
非常に参考になりましたが、向こうから教えてくれる場合のみ有効だと思います…。
いいかもと思った数件からの絞り込み方
いろいろと検索していると、「ここいいかも!」と思うところが数件出てくると思います。
そこからの絞り込み方をご提案します。
病院ホームページを見る
まずは病院のホームページを見てください。
「清潔感がありそう」という印象を持つことが多いと思いますが、ホームページはいい感じに見えるようにプロが作っているので印象はあまりあてになりません。
見るのは、
・診療科目
・病床数
・スタッフの人数と職種別の人数の内訳
・専門病棟はどういったものか
・その病院の特色
・作業療法のページ
現職・前職の施設の情報と比較をしてみてください。
比較することでイメージがつきやすくなります。
また専門病棟がある場合は、それに特化した作業療法がなされるはずですので、ご自身の興味のある分野の患者さんを受け入れているかというのは大事な情報だと思います。
また、作業療法士の人数が多いほど休みは取りやすくなるでしょう。
下見に行く
応募する前でも、した後でもどちらでもいいですが、一度下見に行ってみましょう。
とても大きな病院で待合に入りやすかったら入ってみます(本当は部外者出入り禁止でしょうけども…)。
やはりネットで調べる印象と実際に建物を見た印象ではイメージが違います。
また、自宅からの通勤するであろうルートで行ってみるのが大事です。
ただ建物を見るだけではなく、建物の周りにいる患者さんやスタッフの雰囲気、ここで買い物して帰れそうだな、とか、駅から病院までずっと上り坂、全然夜電灯がなくて怖そう!といったことは実際に歩いてみた方がわかりやすいです。
また、実際にそこで面接を受ける時に道に迷わずに済むので下見はマストだと思っています。
実際に応募!
応募してもいいかなと思ったところがあれば、実際に数件応募してみましょう。
応募してからのことはまた別ページで紹介したいと思います。
※1:平成 28 年社会生活基本調査https://www.stat.go.jp/data/shakai/2016/pdf/gaiyou2.pdf