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障害者雇用で働くうえで求められるスキル(2)

障害者雇用での就職活動をしようと思ったとき、「何を練習したらいいの?」と思われる方も多いと思います。

私は作業療法士と公認心理師の国家資格を持っており、障害者雇用の現場で支援員として働いた経験があります。

そんな私が、具体的に障害者雇用で働かれている方がどのようなスキルを身につけていたら仕事をしやすくなるか、また、採用されやすくなるかを考えました。

私が働いていたところは事務系のお仕事が多かったので、偏りがあるかと思いますがぜひご覧ください。

障害者雇用で実際働くにあたって、身につけておいた方がよいスキル

障害者雇用で具体的に身に着けておいたほうがよいスキルは大きくわけて以下のものです。

最初に注意しておいていただきたいのですが、特に今から挙げるものができていなくても、障害者雇用の現場で働くことができないというわけではありません。

できていたらなお良い、できていたら働いてからが楽になるかもしれない、というレベルですので、あまり気にしすぎないようにして下さい。

  • 他人が読める文字を書くスキル
  • パソコンスキル
  • 掃除のスキル
  • 手先で細かいものを扱えるスキル

他人が読める文字を書くスキル

きれいに、丁寧に文字が書けるのを目標とするよりも、まずは他人が読める文字を書くスキルを身につけましょう。

事務系のお仕事についたら、全部パソコンで印刷するから、手で書くこともないんじゃないか?

と思われるかもしれませんが、手書きでメモを書くことや、プリントアウトした書類に手書きで修正を加えたりすることがあります。

いつの時代になっても、手で文字を書くことがなくなることはないかと思いますので、練習しておきましょう。

700円ほど出せば、書店でボールペン字の本が買えるかと思いますので、練習してみてください。

パソコンスキル

事務系のお仕事でなくとも、パソコンを使う場面はあるかもしれませんのでパソコンのスキルは身に着けておいた方がのちのちラクになるのではないでしょうか。

パソコンスキルの中でも、マイクロソフトのオフィスである、ワードとエクセルの基本操作は覚えておいた方がよいでしょう。

具体的には、

・新規ファイルの作り方
・保存の仕方(上書き、名前を付けて保存など)

…というのは、どのような職種でも使う可能性があります。

また、タイピングは速いに越したことはないので、インターネットで「タイピング 練習」と探してみてください。

たくさんタイピングの練習ができるサイトが出てきます。

事務系のお仕事を目指されている場合

私は障害者雇用の支援の場面では事務のお仕事が多かったので、事務の中でよく求められるパソコンスキルを挙げたいと思います。

エクセルでは数値の表示形式の変え方や、オートフィルの仕方、データの絞り込み方、SUMなどの簡単な数式は使えるようにしておいた方が良いです。

それでもまだ余裕があるという方は、いろんな数式やピボットテーブルなどを使えるようにしておくとなお良いでしょう。

ワードでは段組みや中央寄せ、右寄せや印刷範囲の設定などができていれば大丈夫ではないかと思います。

具体的にどのように勉強をしたら良いのか?と迷われた場合はMOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)の資格の勉強をされたらいかがでしょうか。

実際試験を受けるには、一万円前後の料金がかかりますが、障害者雇用の現場では資格を持っていらっしゃる方も多くいらっしゃいます。

受験せずとも、MOSの参考書は本屋さんに置いてあることがあるので、本を買って自宅等で勉強をするのも良いと思います。

掃除のスキル

お掃除メインの職場も結構あるかと思います。

掃除というのは奥が深いものでして、個人的には突き詰めていけばすごく勉強をしなければならないジャンルだと思っています。

ひとまずできるようにしておきたいことは、

・雑巾をしっかりと絞ることができる
・雑巾を畳んで、端から端まで丁寧に拭くことができる
・ほうきで奥から手前に、丁寧に掃くことができる

といったところでしょうか。

整理整頓が苦手な方もいらっしゃるかと思いますが、整理整頓ができると掃除もしやすくなりますので、その練習もしておくと良いかもしれません。

また、すごく勉強しなくてはいけない、と私がお伝えしたのは洗剤の種類等のことです。

これは仕事をしながら、必要なものを覚えていけば良いと思います。

手先で細かいものを扱えるスキル

たとえば、ラベルを封筒に貼ったり、印鑑を大量に押したり…

といった作業が出てみることがあります。

これは得手不得手があると思うのですが、ちょっと練習してみましょう。

自宅で練習する時のメニューを考えてみました。

  • 大学ノートの罫線に沿って、だいたい同じ幅ずつスタンプを押す
  • 新聞の枠通りに丁寧にハサミで切り取る
  • セロテープを紙に均等に張り付ける
  • 洗濯物をできるだけ丁寧に畳む
  • 塗り絵をはみ出さずに塗る

「これが仕事の役に立つの?」と思うものもあるかもしれませんが、何でも丁寧にやる癖をつけてみると、仕事でもうまくいく場面が増えると思います。

ぜひ練習してみてください。

まとめ 今はできなくても大丈夫!練習していこう!

以上、障害者雇用で働く時に身に着けておいたら良いスキルをご紹介しました。

最初にお伝えしましたが、「自分にはできないから、仕事できない…」なんて思わないでください。

みなさん、仕事を始めてからできるようになった方もたくさんおられます。

特にお掃除など、自宅でも練習できることなので、日々の生活の中で練習していっていただけるといいのかなと思います。

ぽまこ
ぽまこ
 無理せず、自分のできる範囲でやってみるのが一番ですよ!また何かわからないことがありましたら、どんどん質問してくださいね。